人生を毎日「採点」したら何が変わったか

人生を毎日「採点」したら何が変わったか
目次

このTEDを一言で

「自分の人生、これでいいのか?」がずっとモヤモヤしてた人が、毎晩90秒で人生に点数をつけてみたら、思い込みが消えて本当に大事なことが見えてきた話。


講演者について

Chris Musser(クリス・マッサー)

経営コンサルタント。ギャラップ社で働いていたこともあり、アンケート設計が趣味というガチの数字好き。33歳のときに「自分、思ったほどいい人生送れてないな」と気づいて、人生を毎日採点する仕組みを自作した。


3つのポイント

1. 「いい人生」の項目は、だいたい決まってる

この人、25歳のころから夜中に「自分はいい人生を送れるんだろうか」と不安で目が覚めてたらしい。でもお母さんがめちゃくちゃポジティブな人で、「あなたは大統領にだってなれる」みたいに育てられてたから、「まあ大丈夫か」とやり過ごしてた。

それが33歳で崩壊する。ビル・クリントンが33歳ですでに州知事だったと知って、「自分、全然そのレベルじゃないな」と現実を見てしまった。

Gallupの調査だと、人生に「満足してる」と答えられる人はたった33%。残り66%側だと気づいた彼は、コンサル魂で「測れるものは管理できる」を自分の人生に当てはめることにした。

いろんな文献を漁って最終的に9つの項目に絞った。人間関係、仕事、健康、感情、お金、成長、社会貢献、信仰、幸福感。古代ギリシャから現代の幸福研究まで、「いい人生の要素」はびっくりするほど同じだった。

2. 毎晩90秒つけるだけで「思い込み」が消える

やり方はシンプル。さっきの9項目を「今日は妻を大切にできたか?」「仕事に集中できたか?」みたいな約20問に分解して、毎晩21時にスマホで5段階評価するだけ。所要時間90秒。これを18ヶ月間続けた。

で、何が変わったか。「なんとなくダメだ」という漠然とした不安が、記録で消えるようになった。

たとえば、ある月曜。仕事もうまくいかず、体調もイマイチで、全項目が低スコア。「もう人生終わりだ」みたいな気分になった。でも過去の記録を見返すと、前日の日曜はまあまあ、土曜は好調。つまりたまたま月曜が悪かっただけ

さらに数ヶ月分のデータを見ると、月曜はほぼ毎週スコアが低い。でも火曜か水曜には必ず回復している。このパターンを「知っている」だけで、月曜の辛さがまるで変わる。「この苦しみは永遠に続く」と思うのと、「いつものやつだ、明後日には戻る」と思えるのでは、メンタルへのダメージが全然違う。

3. 「妻」の項目だけ、何ヶ月もずっと赤だった

ある日、山小屋でバケーション中にスコアを見返した。仕事、健康、成長——だいたい緑。でも「妻を大切にしているか」の項目だけ、何ヶ月も赤のままだった。

思い当たる節はあった。仕事に集中すると、奥さんからのメッセージを12時間半スルー。でも仕事のカレンダー通知には30秒で返信してた。

「いいキャリアを築いたけど、一番大事な人をほったらかしにしてた」——それは良い人生じゃなくて、失敗した人生だ。そう気づいて意識を変えたら、数ヶ月でスコアが改善して、奥さんも変化に気づいた。スコアをつけてなかったら、この気づきはいつ来てたんだろう。


明日から使えるアクション

  • まず項目を決める:仕事・健康・人間関係・お金・成長——自分にとって大事な5〜9個を書き出す
  • 毎晩1分で採点:スマホのメモでもスプレッドシートでも、各項目を1〜5で記録
  • 週末に見返す:「月曜だけ低い」「仕事はいいけど家族が赤」——パターンが見えたら、そこが改善ポイント

感想

「測れるものは管理できる」はビジネスでは当たり前なのに、自分の人生に使うという発想がなかった。

「月曜はいつも辛いけど火曜には戻る」とデータで知ってるだけで、月曜のしんどさの質が変わる、というのが一番おもしろかった。モヤモヤしてるときって、だいたい「何がモヤモヤなのか」がわかってない。見える化するだけで半分解決するのかもしれない。

約10分の講演なので、気になった方はぜひ。


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